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奈良市とプロキッズが高校生向けPython講座を実施、生成AI活用でスキルアップを実現

株式会社プロキッズが、奈良市の委託事業として「Pythonプログラミング集中講座」で、生成AIを活用した新しい学習支援モデルを導入(出典:株式会社プロキッズ、以下同じく)

株式会社プロキッズは、奈良市在住の高校1年生と高校2年生を対象に実施した「Pythonプログラミング集中講座」の成果を2026年4月16日に発表した。生成AIを学習支援に使った3カ月の講座で、プログラミング能力検定の合格率は約90%に到達している。

講座は2026年1月から3月にかけて全9回で実施した。AI分野でも活用されるPythonを学習言語に採用し、プロキッズが運営するオンラインプログラミングスクール「Codeland」の教材を利用して、基礎から応用までを段階的に学ぶ内容としている。受講者は検定受検に加え、学習のまとめとしてオリジナル作品の成果発表にも取り組んだ。

同講座では学習環境に2つの仕組みを取り入れている。1つは、NotebookLMを学習補助に使った点だ。生徒がエラーや疑問点で手が止まった際に、AIがすぐに答えを示すのではなく、理解度に応じて解決の手がかりを段階的に返す設計にした。プロキッズはこの方法により、生徒が自分で考えながら解決に近づく時間を確保し、自学自習しやすい環境づくりと課題解決力の育成につなげたとしている。

生成AIを学習補助ツールとして活用

もう1つは、現役大学生によるメンター制度である。ITスキルを持つ大学生が、指導者と生徒という上下関係ではなく、ロールモデルとなる「少し先の先輩」として伴走。プロキッズは、技術的なつまずきから進路相談までを気軽に話せる「第三の居場所(サードプレイス)」としての安心感が、3カ月間の継続的な学びを支えたと説明している。

大学生メンターが一人ひとりを丁寧にサポート

全9回の集大成として生徒一人ひとりの習熟度に合わせて挑戦した「プログラミング能力検定」では、受験生の約90%が合格を果たした。中には難度の高い上位レベルに満点で合格した生徒もいたという。最終日の成果発表会では、教材の範囲を超えて新機能を実装したオリジナル作品を生徒たちが披露。生成AIを活用しながら自分で考えて実装する過程が、理解の深まりとスキルの定着につながったという。

生徒が学習の成果を発表

なお、将来の進路を見据えた取り組みの1つとして、近鉄ケーブルネットワーク株式会社の現役エンジニアとの交流会を開き、インターネットの仕組みや仕事の内容について直接話を聞く場を用意。生徒たちは自身の将来やIT業界でのキャリアを具体的に描く体験を得ている。

地元企業エンジニアとの対話でIT業界のリアルを学ぶ生徒たち

保護者からは、「プログラミングが楽しかったようで、関連する仕事に就きたいという目標ができた。大学の学部選びも具体的に考えられるようになった」「できるようになったことを、うれしそうに教えてくれる姿が見られた。今回の経験を通じて会話が増え、とても良い機会になったと感じている」という声が寄せられた。