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「学研の家庭教師」、ニチガク閉鎖に対応する支援を開始
2025年1月8日 13:00
株式会社学研エル・スタッフィングが運営する「学研の家庭教師」は、大学受験予備校「ニチガク」(株式会社日本学力振興会)の閉鎖に伴い、困難を抱える生徒と講師を対象とする救済支援を2025年1月8日に開始した。
ニチガクは、突然の事業停止と自己破産申請が報道され、ニチガクに通っていた生徒やニチガクで指導にあたっていた講師に影響を与えた。学研の家庭教師では、教育機会の継続を重視して無償の相談窓口を設置。状況に応じた救済支援の提案を実施する方針だ。
支援内容として、高校1・2年生に対しては、3月末までに最大8回(960分)の無償指導を提供。高校3年生と既卒生には、受験日まで最大4回(360分)の無償指導を実施する。なお、無償指導に際して、ニチガクへの申込書や契約書などの確認を行う。また、オンライン自習室の開放やそのほかの支援策も検討中であり、詳細が決まり次第、順次発表するとしている。
さらに、ニチガクで働いていた講師やスタッフに対しても、新しい職場を提供するためのサポートを実施。正社員や派遣、アルバイトなど多様な雇用形態で教育系の仕事紹介を行う予定だ。
救済措置を希望する場合、専門スタッフによる状況確認を経て、最適な学習プランを提案する。問い合わせは、問い合わせフォームまたは電話窓口(電話番号 0120-351056/月曜~土曜 9時~21時)で受け付ける。
学研の家庭教師運営責任者は、「ニチガクの突然の閉鎖は、多くの受験生や講師に深刻な影響を与えるものと受け止めている。教育機会を守り、安心して学びを継続できる環境を提供することで、少しでも役立ちたい」とコメントしている。