こどもとIT BookLab

探究・自由進度の時代に教師の「腕」を問い直す、『授業の腕を磨く法則』

このコーナーでは、教育や子育て、テクノロジーに関する話題の書籍や、読者の皆さまの学びや情報収集に役立つ書籍を紹介します。
『向山洋一の系譜、その先へ 授業の腕を磨く法則:教育技術が子供の可能性を伸ばす』(原文・監修:向山洋一/編著:谷 和樹・長谷川博之/発行:株式会社学芸みらい社/出典:株式会社学芸みらい社、以下同じく)

株式会社学芸みらい社は、小中学校の教員や教員を目指す学生などに向けた教育書『向山洋一の系譜、その先へ 授業の腕を磨く法則:教育技術が子供の可能性を伸ばす』の重版決定を2026年10月12日に発表した。

同書は、向山洋一氏の著書『授業の腕を上げる法則』『子供を動かす法則』をもとに、現代の教育現場で求められる授業づくりの技術を解説したものだ。向山洋一氏が原文・監修を担当し、玉川大学教職大学院 教授の谷 和樹氏と、埼玉県比企郡吉見町立吉見中学校教諭の長谷川博之氏が編著を務める。

『新版 授業の腕を上げる法則』
『新版 子供を動かす法則』

近年の教育現場では、児童生徒が自ら課題を見つけて学ぶ探究学習や、それぞれの理解度に合わせて学習を進める「自由進度学習」など、学び方が多様化している。また、ICTを活用した授業や、個々の理解度に応じた指導も広がっている。

こうした授業では、児童生徒の主体性が重視される一方、教師には学びを支えるための専門的な技術が求められる。同書は、子供たちが主体的に学ぶ授業を実現するためには、教師自身が指導方法を学び、技術を磨き続ける必要があるという考え方を示している。

具体的には、「授業中にどのような指示を出すか」「何をどこまで説明するか」「全員をどう授業に参加させるのか」「子供をどう励ますのか。励まし続けるのか」といった、日常の授業に関わる技術を取り上げた。

同書の特徴は、向山洋一氏の原文と、小学校・中学校それぞれの授業実践を組み合わせた構成にある。

向山洋一氏の著書から教育技術の基本となる文章を原文のまま掲載し、谷 和樹氏が小学校、長谷川博之氏が中学校の授業を題材とした事例演習を解説。教育技術の原則を学ぶだけでなく、それを現在の教室でどのように活用できるかを具体的に確認できる内容だ。

向山洋一氏の著書から教育技術の基本となる文章を原文のまま掲載
谷 和樹氏が小学校の授業を題材とした事例演習を紹介
長谷川博之氏が中学校の授業を題材とした事例演習を紹介

また、教育技術は知識として理解するだけでは身に付かず、実際の授業で活用し、児童生徒の反応を確認しながら改善することが重要だとしている。原則を学び、授業で実践し、振り返って再び原則を確認するという学び方を提案している。

読者からは、「授業を見る視点が変わり、『何を指示するのか』『全員をどう巻き込むのか』『どの子をどう見取るのか』が明確になった」「『授業の腕を上げる法則』で学んだことを探究学習の授業にどう応用すればよいかが具体的にわかった」というレビューが寄せられているという。

原文・監修を担当した向山洋一氏は、教師が優れた教育技術を共有することを目指す民間教育研究団体「TOSS」を創設した人物だ。現在は最高顧問を務めており、谷 和樹氏が代表、長谷川博之氏が副代表を務めている。

向山洋一氏
谷 和樹氏
長谷川博之氏

書誌情報

書名:向山洋一の系譜、その先へ 授業の腕を磨く法則:教育技術が子供の可能性を伸ばす
原文・監修:向山洋一
編著:谷 和樹・長谷川博之
発売日:2026年8月18日
定価:2,750円(本体2,500円+税10%)
判型:四六判
ページ数:256ページ
ISBN:9784867571217
発行:株式会社学芸みらい社

📖 こどもとIT BookLab
教育や子育てに役立つ本を編集部が厳選。
今読みたい1冊を見つけよう。

▶ バックナンバーを読む
編集部