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茨木市とNTT西日本、純国産LLM「tsuzumi 2」で小中学校の校務AIを実証

大阪府茨木市とNTT西日本株式会社が、純国産プライベートLLMを活用した校務AIの実証を市立小中学校で開始(出典:NTT西日本株式会社)

大阪府茨木市とNTT西日本株式会社は、市立の一部小中学校の教職員を対象に、国産の大規模言語モデル「tsuzumi 2」を活用した校務AIの実証を開始した。

今回の取り組みは、国産の大規模言語モデル(LLM)を、外部に依存しない独立した環境で運用する「プライベートLLM」として活用するものだ。NTT西日本によると、小中学校の校務AIに純国産プライベートLLMを利用する実証は全国初となる(2026年9月時点、同社調べ)。

背景には、学校の教職員が日常的に行う文書業務の負担がある。学校では、業務に必要な情報がサーバー上の複数のファイルに分散し、目的の情報を探したり、内容を確認したりするのに時間がかかる場合がある。

一方で、生成AIを学校の業務に導入する際には、個人情報など機密性の高い情報を適切に扱う必要がある。茨木市とNTT西日本は、情報の安全性と業務での使いやすさを両立するため、教育分野に適した生成AIの利用環境を検証することにした。

実証には、tsuzumi 2の最新モデルを使用する。tsuzumi 2はNTTが開発した大規模言語モデルで、日本語の処理性能を重視。ユースケースの80%を占めるドキュメントに対するQAタスク(RAG検索要約)、ドキュメントからの情報抽出・要約タスクを集中的に強化しているという。

実証では、生成AI向けの比較的低コストなGPUサーバー上で稼働する生成AIアプリケーションを活用し、情報の検索や文書の作成における利便性向上を検証。また、利用者権限に応じたアクセス制御やローカル環境での運用を通じて、安全性と実用性を評価する予定だ。

実証用生成AIアプリケーションのシステム構成イメージ

実証期間は2026年10月13日から2027年3月31日までで、教職員による利用終了後の振り返りなども含まれる。効果の検証では、実際に利用した教職員にアンケートや聞き取り調査を行う。情報検索や文書作成に必要な時間に加え、生成AIが示した回答の役立ち度や操作のしやすさを確認。さらに、教職員が今後も使い続けたいと考えるかについても調査する。

茨木市とNTT西日本は、実証で得られた結果や教職員の意見をもとに、校務AIがどの程度業務に役立つのか、安全に利用するにはどのような方法が適切かを検討。文書の検索や作成などにかかる時間を減らし、教職員が児童生徒と向き合う時間を確保できる教育環境づくりにつなげたい考えだ。