【連載】EducAItion Times

Claude・ChatGPTで使える、自分専用のNotionデータベースのつくり方

EducAItion Timesは、「大人のきぼう こどもの未来」をテーマに、生成AIの活用情報をお届けします。本連載は、生成AIコミュニティ「IKIGAI lab.」のメンバー8名が運営するもので、子供たちの好奇心を刺激する、新たな学びの提供をめざしています。

昨今、従来のキーワード検索だけでなく、AIを使って情報を調べる機会が増えています。AI検索が一般的になっていくなかで、ますます重要になるのが、自分自身の経験から得られる「一次情報」です。自分が何を感じ、どう考えたのか。そうした気づきを記録し、自分だけの情報として蓄積していくことが大切になります。

以前の記事「AIボイスレコーダー『Plaud Note』ではじめる、思考ログを資産に変える習慣」では、会話を録音して残す方法を紹介しました。今回は、読んだ本の感想をNotionにためておき、ChatGPTに聞けばいつでも取り出せる、いわば『自分専用の本棚』のようなデータベースをつくります。

完成するとこんなことができる

完成した蔵書データベース。本ごとに著者や分類、感想が整理されている

これが今回つくる蔵書データベースです。読んだ本のタイトルや著者に加えて、分類や自分の感想が一覧で整理されています。データベースができると、たとえば次のような使い方ができます。

• 「レイアウトについて書いてあった本は何だっけ?」とAIに聞いて、自分の感想ごと探し出す

• 考えたいテーマに関係する手持ちの本を、AIに選んでもらう

• 本を読みながら気づいたことを、スマホからすぐに書き足す

今回使うのは「Claude」と、メモやデータを整理できるサービス「Notion」です。本のリストは、読書管理サービス「ブクログ」から書き出したデータを例にしますが、Excelで作った一覧でも同じように進められます。

データベースと聞くと、専門的で難しいイメージを持つ方もいるかもしれませんが、ここで目指すのは、 身の回りの情報をNotionに集め、使いやすい形で保管すること 。整理の方法はClaudeと相談しながら決めていくので、難しく考える必要はありません。

ClaudeとNotionをつなぐ

まずは、ClaudeとNotionを連携します。Claudeには、ほかのサービスとつないで操作できる「コネクタ」という機能があり、これを使います。

①「Claude」にアクセスします。

Claudeにアクセス

②入力欄の左下にある「+」をクリックし、「コネクタ」から「コネクタを閲覧」をクリックします。

「コネクタを閲覧」をクリック

③コネクタの一覧が表示されたら、検索欄に「Notion」と入力します。検索結果に表示された「Notion」の「+」をクリックしてください。

Notionを検索

④Notionの連携画面が表示されたら、接続するワークスペースを選択し、「Continue」をクリックします。Notionにログインしていない場合は、先にログインが必要です。Claudeの画面に戻り、コネクタに「Notion」と表示され、スイッチがオンになっていれば連携は完了です。

Notionのアカウント連携すると、コネクタにNotionが表示される

本のデータを渡して、AIと項目を決める

次は、本のデータをClaudeに渡し、どんな項目で整理するかを相談します。

※ここからの工程では、同じプロンプトを入力しても、AIの回答や処理結果が異なる場合があります。

本のリストを用意する

今回は、読書管理サービス「ブクログ」の本棚から書き出したCSVデータを使います。CSVとは、表の形をしたデータのことで、Excelでも作成・保存できます。ブクログは、読んだ本や読みたい本を登録し、評価や感想を記録できるサービスです。

ブクログ公式サイト

目的を伝えてから相談する

CSVデータをClaudeに添付し、次のプロンプトを入力します。

このデータをNotionに新規で反映させて。
必要なときに過去の感想を呼び出し、アイデアや学びを深めたり、手持ちの本を有効活用したりすることが目的です。
そのために必要な項目を相談して、決めていきます。
作業前に何をやるか説明して、許可を受けてから作業を実行すること。

ポイントは、 データを取り込む目的も一緒に伝えること です。目的を伝えることで、Claudeがデータの中身を確認し、どのような項目が必要かを提案しやすくなります。また、いきなり作業させるのではなく、作業内容の説明と確認を求めています。提案された内容を確認し、相談しながら調整してから作業を実行するのがおすすめです。

データを添付し、プロンプトを入力する

提案された項目を確認する

データが読み込まれると、Notionに反映する項目が提案されます。目的を伝えたことで、その目的に合わせた項目が提案されました。元のデータのまま残す項目のほか、まとめたり名前を変えたりする項目もあります。

そのまま残る項目
統合・変更される項目

分類を細かくしていく

提案された内容には「分類」の項目がなかったため、追加するように依頼します。何が必要かわからない場合は、そのままClaudeに質問すれば大丈夫です。

<プロンプト1>
提案内容で十分?
タグやカテゴリーが必要だと思う。
<Claudeの返答1>
変更案
カテゴリ(1冊に1つ)
 大まかな棚分けに使う
 例:薬学・医療/デザイン/AI・教育/ビジネス/お金・投資/写真/自己啓発/小説・エッセイ/その他
タグ(1冊に複数)
 分野を横断するテーマで、アイデアをつなぐ用途
 例:緩和ケア、在宅、ブランディング、レイアウト、親子AI、キャリア
既存データの「倉庫」「オーディブル」はタグにしない
 保管場所・形態の項目に分けます
 混ぜると絞り込みが崩れるためです

つまり、本棚の「どの段に置くか」を決めるカテゴリと、分野をまたいで本同士をつなぐタグの2つで整理する、という提案です。検索しやすくするため、カテゴリーをもう少し細かくするよう、こちらから提案します。

<プロンプト2>
カテゴリーは、大、中、小が必要だと思う。
例えば、デザイン-グラフィックデザイン-レイアウト
以上のような分類で
<Claudeの返答2>
Notionで実装
「大分類」「中分類」「小分類」の3つの選択肢項目を作る
 理由:フィルターや並び替えが一番簡単です
リスク:Notionは階層の整合性をチェックしません(例:中分類を「写真」にしたまま、小分類に「レイアウト」を選べてしまう)
 対策:初回の付与は私が統一ルールで行います。小分類の名前は重複させません
タグは別に残します。小分類は「1冊に1つの棚の位置」、タグは「分野をまたぐテーマ」という役割分担です
ここで、具体的な分類の分け方について提案を受けました。

つまり、分類を3段階に分けると、Notionで絞り込みや並び替えがしやすくなります。ただし組み合わせがちぐはぐになるおそれがあるため、最初の分類はClaudeがルールをそろえて付けてくれる、ということです。ここで、具体的な分類の分け方について提案を受けました。

提案された分類項目

小分類が大まかだったため、さらに細かく分類するよう指示します。

<プロンプト3>
ここのカテゴリー分類は最初にきめたい。データの本の内容から考えうるカテゴリーをすべて提案して

最終的に、大分類12、中分類67、小分類182に分類することになりました(分類数は、登録する本の内容や量によって異なります)。このように、あらかじめ必要な項目を設けることで、情報を整理して保存できるほか、検索や絞り込みもしやすくなります。必要な項目は、そのデータを使って何をしたいかによって変わります。大まかでもよいので、まずは何をしたいのかをAIに伝え、相談しながら項目を決めていきましょう。

Notionに反映して確認する

項目が決まったら、データをNotionに反映します。「上記を基にデータベースに反映させて」と指示すると、ClaudeがNotionへの反映を始めます。

反映中は、ClaudeからNotionを操作するための許可を求められます。表示された作業内容を確認し、「拒否」「常に許可」「一度だけ許可」のいずれかを選択してください。

反映が終わったら、Notionを直接開くか、Claudeから提示されたURLにアクセスして内容を確認します。URLが提示されない場合は、「URLを教えて」と指示しましょう。事前に決めたとおり、分類も反映されています。各項目の幅や表示順を調整すれば、さらに見やすくなります。

Notionへの反映が完了した画面。登録した本が一覧で表示される

応用編 スマホの音声入力で読書メモを追加する(ChatGPT)

ここまでの手順で、Claudeから使える蔵書データベースは完成です。ここからは応用編として、同じデータベースをChatGPTからも使えるようにし、読書中の気づきをスマホの音声入力で書き足す方法を紹介します。

ChatGPTとNotionの連携方法

① ChatGPTにアクセスし、左側のメニューから「プラグイン」をクリックします。

② 画面右上の検索欄に「Notion」と入力します。

③ 検索結果に表示された「Notion」をクリックします。

④ Notionの詳細画面で「プラグインをインストール」をクリックします。

⑤ 「ChatGPTで続行」をクリックします。

⑥ 接続するNotionのワークスペースを選択し、「Continue」をクリックします。

⑦ 画面の案内に従ってアクセスを許可すれば、連携は完了です。

※画面の表示や利用できる機能は、契約プランやアカウント、ワークスペースの設定によって異なる場合があります。

ChatGPTにNotionプラグインをインストールし、Notionのワークスペースと連携する手順

音声で読書メモを追加する

筆者が実際に行っている方法です。本を読みながら気になった点や考えたことをChatGPTの音声入力で話し、内容を整理したうえでNotionに反映します。

①ChatGPTの入力欄にあるマイクのアイコンをタップし、音声入力を開始します。

②本のタイトルやページ数とともに、気になった内容や自分の考えを話します。

③音声入力した内容をChatGPTに整理してもらい、意図した内容になっているか確認します。

④内容に問題がなければ、「それをNotionの該当する蔵書データベースに転記して」と指示します。

⑤Notionを開き、該当する本の「学び・アイデア」の項目に内容が反映されていることを確認します。

この方法を使うことで、読書中に得た気づきや学びを、その場ですぐにアウトプットし、Notionの蔵書データベースへ記録できます。文章としてまとめる作業を後回しにせず、その時感じたことを忘れないうちに残せます。

ChatGPTの音声入力で読書中の気づきを整理し、Notionの蔵書データベースへ反映する流れ

使う前に知っておきたいこと

AIとNotionを連携して使う前に、次の点を確認しておきましょう。

個人情報・機密情報を含むページがないか確認する
ClaudeやChatGPTとNotionを連携すると、接続したアカウントがアクセスできる範囲で、Notionの情報を読み取ったり、作成・更新したりできるようになります。Notionから取得した情報が、接続先のAIサービスなどNotion外のシステムへ送信される場合があるため、連携前に確認してください。

作業内容を確認してから許可する
Notionのページや外部から取り込んだ文章に不正な指示が含まれていると、意図しない情報の取得や変更につながる可能性があります。表示された作業内容を確認したうえで操作を許可しましょう。利用しなくなった場合は、プラグインの削除だけでなく、Notionとの接続も解除します。

データ量が多いときは直接インポートも検討する
データ量が多い場合は、反映に時間がかかり、Claudeの利用量も増える可能性があります。CSVデータをNotionへ直接インポートし、あとからClaudeで調整する方が早いこともあります。契約しているプランや作業時間を考慮して選んでください。

外部サービスの情報を取り込むときは利用規約を確認する
外部サービスの情報を自動で取得する前に、そのサービスの利用規約を確認する必要があります。AIに「規約に違反しないように」と指示するだけでは十分ではありません。

さいごに

今回は、「ブクログ」の蔵書データを例に、Notionに自分専用のデータベースを作成し、ClaudeやChatGPTから活用する方法を紹介しました。

データベースは、一度作って終わりではありません。情報を追加し、分類や項目を見直しながら更新することで、自分にとってより使いやすいものへと育っていきます。読書メモのように、その時感じたことや得た気づきをすぐに記録すれば、自分自身の一次情報が少しずつ蓄積されます。蓄積した情報は、AIに検索や提案を依頼することで、振り返りや新たなアイデアに活用できます。

まずは身近な情報から登録し、実際に使いながら、自分だけのデータベースを育ててみてください。

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IKIGAI lab.

140名のメンバーが所属する生成AIコミュニティ。監修:髙橋和馬・田中悠介。編集:新谷信敬。

新谷 信敬

5人姉妹の父。薬剤師。大手ドラッグストアで在宅医療に従事する傍ら、コミュニティ活動を通して生成AIを活用した取り組みに挑戦している。